産経新聞 半田晴久(深見東州)掲載
北京で浸る幽玄の世界 世界芸術文化振興協会が能楽公演
2000.09.06 大阪夕刊
【北京6日=山本秀也】能や狂言の普及を進めている世界芸術文化振興協会(東京・永田町、深見東州会長) は五日夜、中国・北京市郊外の北京大学キャンパスで宝生流の能楽公演を行った=写真。北京での本格的な能楽 公演は、これが初めてという。
この日の演目は唐代中国の夢物語に題材を取った「乱(みだれ)」など。公演は二千人収容の講堂で行われ、羅豪才・全国政協副主席ら中国高官をはじめ北京大学の教官、学生らが秋の気配がただよう北京郊外で幽玄の世界に浸った。
同協会が手がける宝生流能楽の中国公演は、昨年東部の杭州市(浙江省)で行われて以来これが二度目。今回は北京大学のほか、中国の伝統劇「京劇」のメッカである中国戯曲学院などでも予定される。清華大学では日中の演劇論を軸にシンポジウムも開かれる。