半田晴久(深見東州) in ロンドン 2000年7月
Honorary Fellow of School of Oriental and African Studies
2000年7月、半田晴久(深見東州)はロンドン大学東洋アフリカ学院(School of Oriental and African Studies )のHonorary Fellowに就任しました。
Honorary Fellowとは、イギリスのオックスフォード大学やケンブリッジ大学、ロンドン大学などで授与される名誉客員教授の称号です。これは、名誉博士号の意味と客員教授としての意味の両方が含まれているもので、学術の世界では非常に知られている大変名誉な称号です。ロンドン大学の名誉客員教授(Honorary Fellow)にこれまで就任した方といえば、ノーベル賞学者が90%であり、世界的に著名な経済学者やアフリカ研究の第一人者など、各界の第一人者として著名な方達ばかり。特に東洋アフリカ学院(SOAS )は、ロンドン大学にある15 ものカレッジの中でも格式が最も高いカレッジの一つで、東洋あるいはアフリカに関する研究の第一人者が選ばれています。
そして2000年度は、半田晴久(深見東州)ともう一人、香港政界のアンソン・チャン女史の2名が、名誉客員教授に任命されました。
アンソン・チャン(陳方安生)女史は、英国統治下の香港政庁で行政長官というナンバー2の地位にあり、英国総督の助手として、香港政治制度の民主化を推進した人物。世論調査ではつねに人気が高く、返還後も行政司という役職名で、依然香港政治のナンバー2として活躍しています。ナンバー1は中国政府からの派遣の高官で、香港人としては彼女が圧倒的にナンバー1なのです。
アンソン・チャン女史は、長年にわたる香港での政治的貢献と法制定の実績、ならびに政治学の学界への貢献などを讃えられての就任となりました。そして半田晴久(深見東州)は、日本的経営と日本文化の実践家としての実績と貢献を讃えられての就任となったものです。
日本人では、オリエント学の第一人者として就任された三笠宮殿下についで、半田晴久(深見東州)が二人目となります。
東洋アフリカ学院(SOAS )の卒業式にて「荒城の月」を披露
2000年7月27日、東洋アフリカ学院(SOAS )卒業式。ロンドン大学内ホールで午前中は学部生の卒業式が、午後から大学院生の卒業式と名誉客員教授就任式が行われました。卒業式では、名前を呼ばれた卒業生が一人ずつステージにあがり、名誉学長ともいうべき立場にあるハウ卿と順番に握手をかわします。
1時間近くにおよぶその握手会のあと、東洋アフリカ学院らしい、ちょっとした記念のイベントが用意されていました。まず最初に虚無僧風の姿の男性が登場し、尺八を演奏。この演奏者はイギリス人のようです。
続いて、紋付き姿の半田晴久(深見東州)が登場! 伴奏なしのアカペラで「荒城の月」を朗々と歌われました。間奏の部分では、白い扇を開かれ即興の舞もご披露。能で鍛えられた優雅で、それでいてきりりとした所作の舞です。歌の最後のフレーズも高くのびやかに、完璧に歌い上げられ、わずかな余韻のあと、ホールは大きな拍手と喝采で埋めつくされたのであります。
これは半田晴久(深見東州)が、SOAS学長であるランケスター卿から、卒業生たちの思い出に残る東洋アフリカ学院にふさわしい音楽を、ぜひ彼らにプレゼントして欲しいと請われて実現したものです
Honorary Fellow 授与式
昼食をはさんで午後からは、大学院生の卒業式です。続いて、チャン女史と半田晴久(深見東州)さんの授与式典となりました。
SOASの教授連と一緒にステージ上に並んだチャン女史と、同じく半田晴久(深見東州)の略歴が紹介されます。そしてハウ卿から就任証書が授与され、かたい握手をかわして式典は終了しました。
ハウ卿はサッチャー女史を女性初の首相に仕立て上げた立役者で、サッチャー政権下では大蔵大臣、外務大臣を歴任した人物。サッチャー女史とは半田晴久(深見東州)も何度かシンポジウムを行ったことから、女史の話題やその他の話で盛り上がり、昼食の席でも二人はとても親しく歓談しておられました。
ロンドン大学といえば、SOAS の隣のロイヤル・ホロウェイ・カレッジに「ハンダ能楽堂」を建設寄贈し、昨年11月にこけら落とし公演で、半田晴久(深見東州)が半能「岩船」のシテをつとめられました。その時は先生の書画展もあわせて開催されましたが、今後も能の世界的な普及と日本文化の素晴らしさが世界に広まることを願って、定期的にハンダ能楽堂での能公演が行われます。それに加えて、半田晴久(深見東州)さんはさらにこれから、ロンドン大学SOASにて、日本的経営と日本文化についての教鞭をとる予定です。無論、全て英語による講義となります。
By 夢野洋子 Handa(Fukami)Fan